GEISSELE AUTOMATICS( ガイズリー )
高性能・高品質なライフルパーツを生み出す銃器メーカー
GEISSELE AUTOMATICS( ガイズリー )社とはアメリカ ペンシルバニア州ノースウェールズに拠点を置く銃器及びパーツメーカー。日本においてもサバゲープレイヤーやミリタリーファンの間ではその知名度は高いが、それはやはり GEISSELE の製品が民間のみならずアメリカ軍の特殊部隊や法執行機関などでの使用例が多い事に他ならない。
特に、ハンドガードではデルタフォースが導入する HK416 のレールシステムとして GEISSELE SMR(スーパーモジュラーレール)が採用されたり、近年ではUSASOC(アメリカ陸軍特殊作戦コマンド)によって13.5インチのSMR MK16 M-LOKがURG-I(Upper Receiver Group Improvement)プログラムに採用。他にも分隊選抜射手ライフル(SDMR)候補としてテストされたM110A1にもHK417用ハンドガードが採用されているなど、ミリタリーユースでの話題には事欠かない。
その他にも、FBIに10インチのSMR MK4 M-LOKが使用されるなど、プロフェッショナルによる採用が相次ぐなかで、エアソフトにおいても地位が自然と上がっていったメーカーである。
トリガーの設計をきっかけに成長した GEISSELE
GEISSELE が一流の銃器パーツメーカーとして大成したのには、創業者であるビル・ ガイズリー による競技用トリガーがアメリカ軍の目に留まったことが一因としてある。2004年に設立したGEISSELEは当初、ライフルのトリガーメカニズムを開発するメーカーとして立ち上げられた。
ターゲットシューティング用に開発されたHi-Speedトリガーは当初、軍での使用を想定したものではなかったが、セミオートスナイパーライフルに有効なパーツであるとアメリカ軍の目に留まり、2005年には国防総省によってHi-Speedトリガーと同じくらい高性能なセレクトファイアトリガーを設計できないかと打診されるに至った。
アメリカ軍が求めていたセレクトファイアトリガーとは、2ステージトリガー(引きはじめと射撃直前でトリガーの重さが2段階で変化するもの)のことで、失敗の許されない環境下でより正確性の高いトリガーをビル・ ガイズリー の設計力の高さによって製作できないか求めたものだった。これに応えたGEISSELEはスーパーセレクトファイヤー(SSF)トリガーを設計した。軍によるテストの結果、SSFトリガーは特殊作戦コミュニティによって採用されることとなり、その後のアメリカ軍のM4カービンのトリガーとして普及した。
それまで小さなトリガーパーツメーカーに過ぎなかった GEISSELE は、この実績をきっかけに知名度を上げSSFトリガーの派生型も製作。軍だけでなく法執行機関や民間市場でのニーズを満たすトリガーを開発し成長を遂げていった。
デルタフォースによってさらに注目を集めるメーカーに
トリガーの開発によって知名度を高めていった GEISSELE であるが、2010年代に入るとアメリカ軍によってさらなる注目を集める事になる。それが、ミリタリーファンなら誰しもが知るHK416のSMRハンドガードである。
当時DEVGRUをはじめとした海軍特殊部隊SEALsや、陸軍の特殊部隊であるデルタフォースが使用することによってHK416が多くのミリタリーファンから一目置かれる存在となったが、デルタフォースが使用していた GEISSELE SMRハンドガードも特殊部隊仕様のHK416の選択肢の1つとして実銃界ではかなり話題となる出来事であった。
この GEISSELE 仕様のHK416はエアガンでもデルタカスタムとして登場したほか、ハンドガードも各社エアソフトパーツメーカーがこぞって製作していた。 GEISSELE の名をガンマニアのみならずサバゲーマーの間でも有名なパーツメーカーに押し上げたのはデルタの存在が大きい。
特殊部隊での採用実績を重ね続け、サバゲーでも無視できない存在となった ガイズリー
ハンドガードで大きな実績を作り上げた GEISSELE は、その後レールシステムの新しい規格であるKeymodやM-LOKなどをSMRに取り入れ、近年ではM-LOKを採用したMK16を使用するURG-Iアッパーや、FBI SWATに採用されているMK4などがサバゲープレイヤーの間でも非常に大きな話題を集めている。
民間仕様のAR-15でも人気の高いパーツメーカーであるGEISSELEであるが、やはり日本のエアソフトでは本職によって使われるパーツの存在は大きなものがある。ハンドガードやチャージングハンドルなど、比較的容易に特殊部隊の再現ができるGEISSELEパーツは、いまやサバゲーにおいても無視はできないM4パーツの1つと言えるだろう。
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